5.F式エアコン全館冷房とは?

「F式エアコン全館冷房」とは?

エアコンで家中の湿度を60%以下に保つことで、快適かつ、ダニやカビの発生しにくい環境にする

方法です。

考案したのはフエッピーさん。4棟の注文住宅を建てられた(内3棟が高気密高断熱住宅)方です。

最近ではフエッピーさんの頭文字の「F」を取って、「F式全館冷房」として知られるようになりました。

カビやダニの発生しない家

「全館冷房」というと、家中を涼しくするイメージを持ちますよね。

でも、冷房はオマケ。

メインは全館除湿です。

全館除湿をすると、こんなメリットがあります。

  • 室温が少々高くても快適に過ごせる
  • 冷房で冷えて体調を崩さない
  • カビやダニが発生しにくくなる

関連記事:1.「夏に快適な家」の条件と、快適な家で暮らすメリット

ところがこのエアコン全館冷房。

ただエアコンをつければできるわけではないのが難しいところ。

エアコンの台数や設置位置、設定に独自のやり方があります。

この記事では、フエッピーさんのブログから引用させていただきつつ、全館冷房のやり方をイメージしやすいよう、ざっくりと解説します。

目次

エアコン全館冷房の概要

フエッピーさんによると、全館冷房はこういうもの。

簡単に言うと、高気密な家の性能を利用して少ない電気代で家中を丸ごと除湿してしまおうという発想です。

引用元:エアコン1台全館冷房(除湿)|「家は、空調。」24時間全館冷房(除湿)by 一条工務店

エアコンは除湿機能に優れた機械なので、一条の家なら、2階に設置したエアコン1台で全館除湿できます。(平屋でもOK!)

全館冷房に適した設定で動かすと、エアコンからはかなり冷たい空気が出てきます。

その冷気が床に沿って、そーっと流れていきます。

ドライアイスの入った入れ物のフタを開けると、白い煙が下の方にスーッと流れていくのと同じイメージです。

ドライアイスの白い煙

あの白い煙のように、エアコンの冷気は床を這って移動していきます。

そして、2階から1階へ冷気を下ろすことができます。

冷たい空気は下に、温かい空気は上に移動するという性質があるからですね。

エアコンの近くは寒いので、人がいないところに設置するのが鉄則です。

具体的なやり方はこちら↓

https://tori-ismart.net/central-cooling-index/cc-howto/

完璧に理解できてなくても、なんとかなる

全館冷房を実践するには、色々と知識が必要です。

まず絶対湿度と相対温度を理解しなきゃいけないのですが、最初はちんぷんかんぷんでした( ̄∇ ̄+)

何それ?な方はこちらをご覧ください。
これだけは知っておきたい!全館冷房するための基礎知識

うちは北海道ですが、夏はやっぱり暑い!窓を開けても暑い!

エアコンをつければ涼しいけれど、冷気が直接当たって寒かったり、何度もつけたり消したりすることになり、夏の快適性には不満を感じていました。

そこで入居5年目に、エアコンの追加工事をしました。

そして、全館冷房できるよう色々試してみたら、なんとか形になりました。

エアコン追加工事の費用や、どのように全館冷房しているかは、こちら↓の記事に書いています。

https://tori-ismart.net/aircon-cost-aftermaintenance/

うちはまだ日射制御は全くやっていないですし、エアコンを寝室に設置してしまったので、24時間はできません(ノДT)

それでもとても快適になり、湿度コントロールするだけでこんなに違うものか!と、身に染みてわかりました。

梅雨時はコントロールが難しいのですが、天気の良い真夏であれば、あっさりできちゃうのではないかと思います。

人がいない場所にエアコンがなくても、2階のどこかにエアコンがあれば試してみることができますよ(^o^)

実践してみようと思った方は、フエッピーさんのこちらの記事を読んでみてください!

https://iiie296.com/?page_id=28

また、現在建築中の方やエアコン追加工事を行って実践する場合は特に、上記記事を何度も読んで理解した上、自己責任にてお願いいたしますm(_ _)m

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