F式全館冷房の基本、エアコンの選び方、設定方法まで徹底解説!

全館冷房徹底解説
※記事内にプロモーションを含む場合があります。

F式全館冷房。

小型エアコン1台(または2台)で、家中の除湿をして快適にする手法です。

私は2018年からエアコン全館冷房をスタートし、試行錯誤を重ねたりInstagramのフォロワーさんから情報をいただいて、やり方をアップデートしてきました。

この記事では

「F式エアコン全館冷房って何?気になる!やってみたい!」

という方に向けて、全館冷房の知識がザーッとわかるよう詰め込みました。

長くて恐縮ですが、これを読めば

  • F式全館冷房とは何か?
  • やり方は?
  • エアコンの機種による違い
  • うまくいかないときの対処法

など、ちょっとマニアックなところまで知ることができますよ♪

13000字もあるので、お時間のある時に見ていただけたら嬉しいです(^^)

目次

F式エアコン全館冷房の基礎知識

エアコン全館冷房基礎知識

F式エアコン全館冷房とは?

大掛かりな全館空調のシステムを使うのではなく、壁掛けエアコン1台(または2台)で、家中を冷房する手法のことです。

一条工務店の全館空調「さらぽか空調」についてはこちら⇒3.「全館さらぽか空調」とは?

全館冷房の目的は

家中の相対湿度を60%以下にし、カビやダニを抑えること

涼しさはオマケ。

ここが大前提となります。

そして、全館冷房を実践するとこんな生活が待っています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

  • 小型エアコン1~2台で家中を除湿できる
  • その結果、カビ取りや布団干しから解放されて家事が楽になる
  • サラっとしたお家で快適に過ごせる
  • エアコンの風に直接当たらないのでだるくならない

エアコン全館冷房は、フエッピーさんが考案されました。

フエッピーさんは、注文住宅を4軒建てられた(そのうち3軒が高気密高断熱住宅、さらに2軒は一条工務店のお家)すごい方です。

フエッピーさんは住宅の専門家ではないそうですが、専門家としか思えない知識量をお持ち。
ブログやInstagramがめちゃくちゃ参考になります。

フエッピーさんのブログ⇒「家は、空調。」24時間全館冷房(除湿)by 一条工務店
フエッピーさんのインスタ⇒Instagram

F式全館冷房のFとは、フエッピーさんの頭文字のFです(^^)

F式全館冷房をされる際は、フエッピーさんのブログや電子書籍をよく読んで理解した上で、自己責任にて行ってください。

F式全館冷房のメリット・デメリット

F式全館冷房のメリットは、先にも書いた通り、家中の湿度を60%以上に保てること。その結果、カビやダニの抑制と、快適性が手に入れられることです。

他にもメリットを挙げますと…

  • エアコンを各部屋に1台ずつ設置するよりもコストがかからない
  • 網戸が不要なのでオプション代がかからない(網戸をつけてはいけない訳ではない)
  • 24時間つけっぱなしなので、エアコンがカビにくい(つけたり消したりしているとカビやすい)
  • 梅雨でも室内干しで洗濯物が乾きやすい

といった特徴があります。

逆にデメリットは…

  • 間取りによってはエアコン設置に適した場所がない(設計の最初から計画しておく必要がある)
  • ハウスメーカーや家族の理解を得づらい
  • ドアを開けておく必要がある(エアパスファンで対応可能)
  • 実践にあたっては勉強が必要(フエッピーさんのブログをよく読む、最低限の基礎知識を学ぶ)
  • 自分の家に最適な設定を見つけるまで、ある程度試行錯誤が必要

※【参考】【用語集】これだけは知っておきたい!全館冷房するための基礎知識

勉強や試行錯誤が必要なことがデメリットになるかどうかはさておき(;´▽`A“

こういったことが苦になる方は、さらぽか空調にした方がいいかもしれません。

ちなみに、一条工務店のお家なら、F式全館冷房かさらぽかのどちらかは絶対に採用をした方がいいと思います。

一条の家は全館床暖房で冬はとっても快適ですが、夏は空調設計や住まい方を工夫しないと厳しいです。
エアコンつけると寒い、消すと暑い、除湿されなくて不快…ということが往々にしてありますのでご注意くださいm(_ _)m

一条以外のお家でも全館冷房はできる?

一条工務店のお家ではなくても、ZEHやHEAT20 G1レベルの性能があれば、全館冷房は可能です。

【参考】

  • ZEH…UA値0.4~0.6
  • HEAT20 G1…UA値0.34~0.56

※i-smartは0.25
※旧仕様(ペアサッシ、断熱材EPS)の我が家でも0.29

また、一条工務店の家は全熱交換の1種換気ですが、3種換気でも実践されている方がいます。

実際には上記の性能に当てはまらなくても、アパートなどでもある程度できてしまうようです。(室温が下がらない、電気代が多少高くなる等はあると思います)

F式全館冷房の仕組み

全館冷房の仕組み

高額な機械を利用した全館空調や、一部のスーパー工務店が行っている「小屋裏エアコン」は、ダクトやファンで冷気を各部屋に届けます。

一方、F式全館冷房は【空気の自然対流を利用】しているのが大きな特徴です。

(ガスで沸かすお風呂だと、上の方は熱く、下の方はぬるいですよね。あれと同じ現象です)

冷たい空気は下に動く
温かい空気は上に昇る

この物理現象をうまく使っているため、ダクト無しでも家中の冷房(除湿)を可能としています。

温度差がないと空気が動かないので、空気をかき混ぜちゃうのはご法度。

サーキュレーターを使う場合は、風量を落として、そーっと流します。

間取り設計や全館冷房を実践する時は、空気の流れを意識してみてください。

冷気がどうやって家中に伝わっていくか?
冷気だけでなく、暖気がどうやって昇ってきてエアコンに供給されるか?

これを意識すると、全館冷房をもっと快適にできるかもしれません(^^)

F式全館冷房はエアコンだけじゃない!

日射遮蔽も大事

エアコンだけが注目されがちですが、エアコン以外にも知っておくべきことがあります。

F式全館冷房を実践したい方は、以下も忘れずに。

窓の日射遮蔽

窓の外側で日射を遮る「日射遮蔽」も、とても重要です。

外側で遮ることで90%の遮蔽効果があります。(Low-Eガラスの場合)

一条工務店の家には「ハニカムシェード」がついていますが、窓の内側で日射を遮っても、効果は7割ほどしかありません。

実際、私の家でも二階の西日が強くあたる部屋では、ハニカムシェード閉めっぱなしでもかなり暑くなります。

  • 南側の軒を延ばす
  • 窓の外側に簾やシェードをつける

と言った、窓の外側で日射を遮ることも忘れずに計画してください(^^)

日射遮蔽ができておらず、窓からの日射熱が多いと、エアコン1台で除湿はできても涼しさが足りない場合があります。

フエッピーさんのブログを読み込む

エアコンの配置や日射のことなど、全館冷房のノウハウ(+家づくりに関する全般知識)は、フエッピーさんのブログに詳しく書かれています。

F式全館冷房を実施する際は、必ずフエッピーさんのブログを読み込んで、理解した上で(そして自己責任で)行ってくださいねヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

ブログは記事数が多いので、時間がない方は電子書籍もオススメです。

Kindle Unlimitedの無料体験に申し込むと、上記書籍が30日間無料で読めます。無料体験だけで終了したい方は解約手続きを忘れずに。

F式全館冷房のやり方【知識編】

全館冷房のやり方(知識編)

エアコンの設置位置は?

まず、エアコンの設置位置がとても重要です。

基本は2階の階段ホールになります。

しかし階段ホールならどこでもいいという訳ではなく、次に注意してください。

冷気が全部1階に落ちてしまわないか?
⇒階段の降り口の真ん前に設置すると、冷気が全部1階に流れて行ってしまいます。

ただし、エアコンの風向を変えられる機種にして2階の各部屋にも冷気が行く向きにしたり、サーキュレーターを併用することで対応も可能です。

エアコンの前に1.5マス以上の空間があるか?
⇒エアコンの前の空間が狭いとサーモオフしやすいので、なるべく広いところに設置します。

エアコンとリビングが離れすぎていないか?
⇒エアコンとリビングの距離が遠すぎると、冷気がリビングまで届かないことがあります。

我が家がまさにそれで、エアコンからLDKの入り口まで18マスあります。
これでエアコン1台運転はちょっと無理があるので、外が30度以上の暑さになる時は、リビングのエアコンを併用しています。

平屋や2階リビングのお家で、リビングにエアコンをつける場合
⇒人に風が当たらない向きに設置する。

全館冷房の時はドアを開けるかエアパスファンをつける

ドアは全部閉めると暑いので、全部、まだは少し開けておきます。

⇒100均一のドアストッパーを挟むだけでも十分です(^^)

ドアストッパー

※セリア、キャン★ドゥで買えます

ドアを開けるのに抵抗がある場合は、エアパスファンを設置し、ドアを閉めて冷気だけを通すこともできます。

ただし、エアパスパスファンはファンの音がそれなりにする、音漏れが気になる方もいる、というデメリットもあります。それも考慮した上で採用をご検討ください。

予備穴と電源も忘れずに!

エアコン1~2台で全館冷房だから、各部屋にエアコンはいらない!

と言っても、失敗してしまったり、住んでみたら個室が思ったより暑かった、等の可能性もあります。

各部屋へ予備のスリーブ(穴)と電源をつけておくことは忘れないでください(`・ω・´)ゞ

それから、使うかどうかはさておき、サブエアコンも最初から設置しておくことをおすすめします。

エアコン1台では涼しさが足りなかった、エアコンが故障してしまった、など考えられますので!

全館冷房の設計について

Instagramでフエッピーさんが間取りの相談に乗ってくださいますヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

条件は、

  • フエッピーさんのブログや電子書籍をよく読むこと
  • Insatagramで間取りを公開すること
  • キャプションに@fueppi4649 #全館冷房 を入れて投稿

※相談の際は坪数も書いてね!

ハウスメーカー・工務店の設計士さんに言っても「???」です(;´▽`A“

それどころか、理解されずに階段ホールへのエアコン設置を反対されることも多いです。

頑張って説得するとか、せめてスリーブと電源だけ確保して引き渡し後に別途手配するなど、皆さん苦労されることも多いようです。

でも、それを乗り越えた先には、蒸し蒸しした日本とは思えないような快適生活が待っていますよ!

また、フエッピーさんに相談に乗ってはもらえますが、全館冷房はあくまでも「自己責任」で行ってくださいね☆

エアコンは再熱除湿機能必須

必ず再熱除湿機能がついているエアコンを選んでください。

エアコンの除湿には、弱冷房除湿と再熱除湿があります。

弱冷房除湿は文字通り、弱く冷房することで除湿するモード。

消費電力は低いですが、弱い冷房なので梅雨時など気温が低い時に使うと寒くなりやすいですし、除湿量も少ないです。

再熱除湿は、空気を冷やして除湿した後に、一旦温めてから室内に戻してくれる機能です。

かつては「再熱除湿は電気代が高い」と言われていました。

しかし今は技術が進歩し、以前のように電気代が高くはありません。(弱冷房除湿よりは高いですが…)

F式全館冷房の目的は「家中の湿度を60%以下に保つこと」

これは、真夏で外が暑い時期なら、どんなエアコンでも簡単にできてしまうんです。

でも、外気温が低くて、空気を冷やすと部屋が寒くなってしまう時期の除湿には、再熱除湿がかかせません。

※実際は、再熱除湿を使わずに全館冷房できる方も多くいます。
必要かどうかは住んでみないとわからないので、再熱除湿機能のある機種を選んでおくことをおすすめします。

2021年現在、再熱除湿機能がついているエアコンは次の4つです。

  • 日立(白くまくん)
  • 三菱(霧ケ峰)
  • 富士通(ノクリア)
  • コロナ

※機種によっては再熱除湿機能がついていないので、購入前に確認してください。

富士通・コロナは情報がないので、よくわからないのが正直なところ…

現在全館冷房を実践している方のほとんどが、白くまくんか三菱のJXVシリーズ(量販店モデルのXシリーズもほぼ同じ)を使用しています。

白くまくんとJXV、どっちがいい?

価格面での比較

一条工務店で建てる方(または入居済みで一条に後付けを依頼する場合)は、JXVが安いです。

一条以外で取り付ける場合でも、価格コムで比較してみると、JXVの方が安いようでした。

見積もりを比較して検討されてください。

消費電力での比較

JXVはCOPが良いようで、実際に使っている方のお話を伺ってもなかなかの省エネ運転ができているようです。

特に再熱除湿時が省エネで、我が家の場合ですと、外気温25℃以下の梅雨時なら150~180W程度で動いていました。

外気温30℃以上の真夏で再熱除湿なしの冷房だと500Wを超えてきますが、白くまくんでも同じかなと思います。

(それぞれの地域、間取り、家の大きさ、日射制御の有無、好みの温湿度によってバラツキがあります)

全館冷房の成功しやすさ

扱いやすいのは断然白くまくんです。

再熱除湿モード(手動カラッと除湿)で温度と湿度を設定できるので、狙った通りに動かすことができます。

※一部機種(Vシリーズなど?)では、湿度設定できないそうです。

一方、JXVは扱いが難しいです。。。

「除湿」で体感という項目を「入」にすると再熱除湿になるのですが、温度設定できないため、全館冷房には向きません。

全館冷房をするためには「冷房」で、体感を「入」にします。

そうすると、ムーブアイというセンサーが検知している温度まで室温が下がった時に、再熱除湿が発動するという動きをします。

ムーブアイ

基本はAI任せになってしまうので、こういう風に動かしたい!と思っても思った通りに動いてくれなかったります。

また、それぞれの環境によって最適な設定が異なるようなので、自分で試行錯誤する必要があります。

(例:再熱除湿が発動せずに弱冷房になってしまう、など)

風向の違い

全館冷房する時に、間取りによっては左右で風向を変えたい時があります。(左と右、まっすぐと右など)

JXVは左右で風向を変えられますが、白くまくんは一部の機種でしかできません。(左右吹き分け→Xシリーズの一部機種で可能なようです)

間取りによっては左右吹き分けできるものを選んだ方がいいかもしれません。

また、間取り的に風向が正面で問題ない場合でも、左右吹き分けできた方が快適性の微調整がしやすいケースがあるかなと思います(^^)

フラップが勝手に水平になる問題

F式全館冷房のセオリーでは、フラップの角度を一番下にして、エアコンの冷気を真下に吹くのですが…

JXVは風向(角度)を一番下にしても、自動的に水平に戻ってしまいます。

恐らく、フラップを下向きにしていると結露して水滴が落ちてくる懸念があるため、そういう仕様になっていると思われます。

そのため、エアコン前に1マスしかないようなサーモオフしやすい状況の場合に非常に不利になってしまいます。

そのため白くまくんの方がいいかなと思っていたのですが、どうやら白くまくんでも勝手に風向が変わってしまう機種もあるようです。

購入前に説明書を読まれることをおすすめします。

また、フラップが自動で水平に変わる仕様ではない場合、下向きにしているとフラップが結露して水滴が落ちてくることもあるようなので、どちらがいいのやら(^^;

ちなみに、吹き抜けなどで空間が広く、フラップが水平でも問題ない間取りもあります。

まとめると…

扱いやすいのは白くまくん!

イニシャル・ランニングともにコストは安いけど、扱いが難しいのがJXV!

JXVは変態向けだと思いますね…

ですので、私は基本的に白くまくんをおすすめしています。

ただ、リビング設置で風が人に当たる可能性がある場合は、私はJXVの方が快適性が高いのではないかなと思います。

再熱除湿がとても快適かつ、消費電力も抑えられているので(^^)

(ただし扱いが難しいので、JXVを選ぶ方は覚悟して選んでください笑)

何畳用を選んだらいい?

「LDKが20畳だから20畳用のエアコンにしよう!」というのは、現代にそぐわないことはもうご存知の方が多いかと思います。

エアコンの○畳用表示は、1960年代に建てられた住宅を基準にしているとか。

一条工務店の家なら、6畳用エアコン1台で100㎡まで冷房できます。

ほとんどの家で、6畳用または8畳用エアコン1台で全館冷房可能ですが、念のためフエッピーさんが作成してくださっている、エアコンの容量を計算するツールを使ってみてください。(特に一条以外のお家の方)

エアコン計算容量ツールのダウンロードはこちらから。

6畳用と8畳用迷ったら8畳用をつけられる方が多いです。

ただし、外気温が低い梅雨時に扱いやすいのは6畳用エアコンなのかなーと思っています(^^)

40坪以上の大きな家でも、大きめのエアコン1台にするより、6畳用2台運用の方がコントロールしやすいと思います。

設計時に行うべき日射遮蔽の計画

窓の日射遮蔽の計画も、とても大事です!

詳しくはフエッピーさんのブログをご覧になった上で検討されてください。

窓の日除けのサイズは?
早くも夏日!窓の日射遮蔽の重要性とは!

具体的には、次のことを行います。

軒を伸ばす

南側の軒を伸ばすことで、夏は南面からの日射を遮り、冬は日射を取り入れることができます。

(ただし、家が真南を向いている場合)

多雪地域の場合は難しいと思います。

軒なしの家にしてしまうと、かなり暑いと思います。

設計の時にしかできないことなので、ご留意ください。

窓の計画

南側の窓は大きく、東西の窓は小さく、がセオリーです。

明かり取りのためなら、窓を大きくしなくても、高い位置につけることで明るくなります。

タープリング

窓にサンシェードなどを取り付けるために、タープリング(アイプレート)を外壁に取り付けておくと良いと思います。

一条工務店ならオプションでつけてもらえます(^^)

(タープリングがなくても可能ですが、タープリングの方が頑丈で安全そう?詳細は後述します。)

寒冷地での日射遮蔽

あくまでも素人の個人的見解なのですが…

寒冷地での日射遮蔽は、やりすぎに注意した方がいいいのかなぁと思っています。

寒冷地といってもその地域ごとに異なるとは思いますが、私が住んでいる場所の場合、日射遮蔽したいのは6月末~9月上旬まででしょうか。

9月末~5月末まで寒いので、その期間は日射が欲しいです。

このあたりはまだ勉強不足なので書くのもはばかられるのですが、寒冷地の方がガチガチに日射遮蔽しすぎて夏でも寒い家にならないよう、念のため書かせていただきますm(_ _)m

F式全館冷房のやり方【実践編】

全館冷房のやり方(実践編)

ここまでは、F式全館冷房をするための環境づくりについて書いてきました。

ここからは実践方法です。

全館冷房を実践するために持っておきたいアイテム

みはりん坊W

とにかくこれだけは!これだけは買ってください!最低2個。

この「みはりん坊」を、エアコンの風の吹き出し口に取り付けます。(落下に注意!私は一度落として壊しました…)

みはりん坊

これは、絶対湿度が一目でわかる温湿度計です。

エアコンがきちんと除湿できているかどうか、みはりん坊で絶対湿度を確認しながら、コントロールしていきます。

みはりん坊のない全館冷房は、羅針盤のない航海みたいなものです。

ワットチェッカー

ワットチェッカーもなるべく持っていた方がいいです。

注:ワットチェッカーは注意書きとしてエアコンに使ってはいけないことになっています。
使用の際は自己責任にてお願いします。

エアコンが今どれくらいの消費電力で動いているかがわかるので、エアコンの状態がわかりやすいです。

例えば400Wだったらしっかり動いている、10Wだったらサーモオフしている、など。

エアコンの設定

基本の設定は、

23度設定
風量最弱
風向下向き

これがF式全館冷房のセオリー運転です。(※JXVはセオリー運転に当てはまりません)

湿度を下げたければ、設定温度を下げて風量を絞ります。

温度を下げたければ、設定温度を下げるのではなく、風量を上げます。

また、梅雨時など気温が低い時の再熱除湿では、21℃まで下げてみると良いそうです。

23℃にする理由は?

フエッピーさんが経験から導き出した、サーモオフしない温度が23℃なのだそうです。

間取りや外気温等により、もっと高い温度でもサーモオフしなかったり、23℃でもサーモオフすることはあると思います。

21~24℃と思っておくと良いようです。

風量を最弱にする理由は?

エアコンは、「温度を下げる」「除湿する」両方同時に行っています。

風量を下げることで、除湿の割合を増やすことができます。(=顕熱比を下げる)

詳しくはフエッピーさんのこちらの記事をご覧ください。
エアコンの消費電力と除湿量の関係

また、風量を強くしすぎると、サーモオフしやすくなってしまいます。

風向を下向きにする理由は?

冷気は、ドライアイスの白い煙のように動いていきます。

ドライアイスの白い煙

エアコンから下向きに風を出し、それが床をつたって進み、階段から1階へと降りておきます。

この動きがF式全館冷房の基本なので、風向きは下の方がいいです。

また、風向を下にすることで、サーモオフしにくくします。

エアコンの前の空間が狭い場合、風を下に落とさないとエアコン周辺が冷えやすく、サーモオフしやすくなってしまいます。

ただ、必ずしも下向きでないとできない訳ではありません。

吹き抜けの場合や、平屋・2Fリビングでリビング設置のエアコンを全館冷房を行う場合は、水平でもOKです。

JXVの運転方法

JXVはセオリー運転ではなく、JXVに合わせた運転の方が良さそうです。

セオリー運転でも実現はできるのですが、JXVの特性に合わせて設定した方が、より快適性をコントロールしやすいです。

【梅雨バージョン】
冷房
24~25℃
体感「入」
風量「静」

室温が下がりすぎてしまうと、再熱除湿機能を使ってもあまり室温を上げられません。

室温が下がりきる前に、高めの設定温度で再熱除湿が発動するようにした方が良さそうです。

【真夏バージョン】
冷房
25~27℃
体感「切」
風量「静~+1」※その家によっては+2でも大丈夫かも?

23度まで下げなくても、しっかり冷たくて乾いた空気が出ます。

エアコン回りが冷えすぎないよう、設定温度は下げすぎない方がいいです。

「涼しくしたい場合は風量を1つ上げてみる」
「除湿しすぎなので除湿量を抑えたい場合は設定温度を上げてみる」

など、それぞれの状況と好みに応じて、最適な設定を探ってみてください。

フィルターマシマシ・タオル乗せって何?

F式全館冷房について調べていると

「フィルターマシマシ」や「タオル乗せ」

をしている方を見かけると思います。

これは、リモコンで設定できる風量よりもさらに風量を絞って、室温の低下を軽減したり、除湿の割合を高めるために行っています。

エアコンの空気の吸い込み口に、市販のエアコン用フィルターや、タオルを乗せたりして、吸い込む空気の量を減らしています。

ただ、これはあくまでもイレギュラーなやり方です。

もしも試してみる場合は、1枚ずつ様子を見て、最適な枚数を探ってください。

風量を絞りすぎると、エアコンから出てくる空気の量が減りすぎて、家全体を除湿できなくなるケースがあります。

また、自動お掃除機能がついたエアコンは、巻き込みによる故障にご注意ください。(フィルターで埃を取るので、自動お掃除はオフでいいかと思います)

みはりん坊の使い方

みはりん坊は、エアコンの吹き出し口に設置します。

方法は、クリップをフラップに挟む、本体に括り付ける、吸盤フックを使うなど人それぞれです。(私は透明の養生テープでストラップを張り付けています)

エアコンから出る風がしっかりと当たる位置に設置します。

そして、絶対湿度が概ね12g/m3以下の風が出ていればOKです。

エアコンから離れた位置(LDKなど)にもみはりん坊を置いて、相対湿度が60%以下になっていれば成功です。

(エアコンから離れた位置に置く温湿度計はみはりん坊じゃなくてもいいですが、湿度の誤差が大きい温湿度計が多いのでご注意ください。一条からもらえるアナログの温湿度計は、湿度がかなり低く表示されます。デジタルの方は精度が良いです)

一条からもらえる温湿度計

エアコンから出る風の絶対湿度が高い場合は、サーモオフしている可能性が高いです。

サーモオフしているということは、エアコンが検知する温度が設定温度以下になっているということ。

設定温度を下げる、風量を最弱にするなどして、サーモオフしないように設定を変更します。

ワットチェッカーの使い方

ワットチェッカーを使うと、エアコンが現在どれくらいの消費電力で動いているのかが可視化されます。

消費電力が極端に少なければサーモオフしているので、設定温度を下げるなどで対処する。

除湿が進まない時なんかもワットチェッカーを見て、消費電力が足りていない時はもっと電力を使うように設定温度を下げたり風量を上げたりします。

何か上手くいかないことがあった時に、ワットチェッカーを見るとわかりやすいです。

(自分ではわからなくても、誰かに相談する時にワットチェッカーの数値を伝えた方が解決しやすいです)

簾やシェードの取り付け

軒の効果がない東西の窓は、窓の外側で日射遮蔽を行います。

外壁にタープリングをつけていれば、それを使ってサンシェードを取り付けます。

タープリングがない場合でも、↓のようにサッシにフックを取り付けることで、サンシェードを付けることができます。

マグネットフックは、樹脂サッシの場合はつかないのでご注意ください。

このようなタイプなら取り付け可能です。(ただし、引き違い窓で網戸がついている場合は、網戸のある部分にはつけられません)

また、すだれなら安価かつ簡単に取り付けできます(^^)
シェードよりも風にあおられにくいかと思います。

外壁がハイドロテクトタイルの場合は、このようなフックを使うこともできます。

うまくいかない時のトラブルシューティング

うまくいかない時の対処法

サーモオフしてしまう

サーモオフしてしまう時は、設定温度を下げてください。

ただし、エアコン回りが冷えすぎて、設定温度を下げても解決しない(または寒くて下げられない)場合は、エアコン周辺の温度を上げる必要があります。

  • 風向は下向きにする
  • 風量は最弱にする(フィルター等で風量を絞る)
  • 再熱除湿機能を使う
  • ハニカムシェードやカーテンを開けて日射を取り込む
  • もしドアを閉めている部屋があれば全部開ける
  • エアコン周辺に冷気が溜まりやすい場合はサーキュレーターを使う
  • 除湿器をエアコンの近くに置いて、除湿しつつ温める
  • 一旦暖房に切り替えて室温を上げる

これらのことを試してみてください。

湿度が下がらない

このあたりのことを確認してみてください。

  • サーモオフしていないか?
  • 風量が最弱になっているか?
  • フィルターで風量を絞りすぎていないか?
  • エアコンの吹き出し口の絶対湿度が12g/m3以下になっているか?

また、最近あった事例として、JXVで勝手に節電モードになって除湿量が落ちていることがありました。

なぜかリモコンを持っただけで節電ボタンを押したことになってしまっていて…

リモコンの画面上ではわからないのですが、エアコンが節電ボタンを受信した状態になっていたっぽいことがありました。

その場合は、リモコンをエアコンにしっかりと向けて、節電ボタンON→OFFにして、完全に節電をOFFにすることで解消しました。(絶対湿度がいつも通りに下がるまで1時間くらいかかりました)

一部の部屋が冷えない

冷気の流れが部屋まで届いていないかもしれません。

特に、エアコンと部屋の間に階段がある場合は、冷気が下に降りていってしまいやすいです。

冷気がほしい部屋の入口にサーキュレーターを置いて、部屋の外に向かって水平に風を送ってみてください。

1Fが冷えない

真夏になると、全館の除湿はできるけど、1Fまで涼しくならないというケースが多いです。

この場合は、

  • 窓の日射遮蔽をしっかりする
  • 風量を少し上げる

という手段があります。

それでも1Fが暑い場合は、1Fのエアコンを併用すればOKです。

F式全館冷房はエアコン1台にこだわる必要はありません:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

よくある質問

よくある質問

さらぽかとは違うの?

さらぽか空調は、一条工務店のオプションの全館空調です。
デシカント換気システム+床冷房で、家中サラッと快適な空間を作ります。

F式全館冷房は、階段ホールに設置したエアコンで、施主が自分でコントロールして行うものです。

一条工務店は何も関与しておらず、自己責任になります。

ですが、F式全館冷房でも、さらぽか空調のあるお家と同じような快適空間にすることができます(^^)

こちらにもまとめていますので、もっと知りたい方はご覧ください。
【一条工務店】さらぽか空調・エアコン全館冷房のキホン

RAYエアコンでもできる?

RAYエアコンでもできなくはないですが、難易度は非常に高いです。

今のRAYエアコンは再熱除湿機能がついていないですし、容量もかなり大きいのでサーモオフしやすいかと思います。

フィルター等を駆使して、なんとか頑張ればできるかもしれませんが、避けておいた方がいいかと思います。。。

平屋でもできる?

平屋でも可能です。

平屋の場合はほとんどの場合でリビングに設置することになると思います。

その場合は風向は水平にして人に当たらないようにしたり、エアコンから離れた部屋まで冷気が届かない場合はサーキュレーターを使うと良いと思います。

吹き抜けじゃなくてもできる?

吹き抜けがあるとやりやすいですが、吹き抜けじゃなくてもできます。

リビング階段じゃなくてもできる?

リビング階段じゃなくてもできます。

もしリビングまで冷気が届きにくい場合は、リビングのエアコンを併用してください。

サーキュレーターの使い方は?

サーキュレーターは、空気の流れをアシストするイメージで使います。

風量は弱め、角度は水平が基本。

冷気を「押す」パターンと、「引く」パターンがあります。

特に、エアコンから離れた場所で使う場合は、外から中に冷気を入れるというよりは、中から外に暖気を送ることで、冷気を引き込めます。

設置位置によって上手くいったりいかなかったりすると思いますので、色々試してみてください。

1Fのエアコンで2Fまで全館冷房できる?

基本的に冷気は下から上には昇らないので、1Fのエアコンで2F建ての全館冷房はできないです(ノДT)

サーキュレーターで無理矢理冷気を上に送っても、厳しいですね…。

逆に、2Fのどこかにエアコンがあれば、全館の除湿はほぼできると思います。

再熱除湿機能がなくてもできる?

再熱除湿機能がなくてもできますが、難易度は上がります。

真夏の暑い時は難なくできますが、梅雨時など気温が低くて湿度が高い時は、フィルターなどを使って試行錯誤する必要があります。

1Fのエアコンも併用する場合のやり方は?

1Fエアコンを動かす時も、全館の除湿は2Fのエアコンが担います。

あくまでも2Fがメインで、1Fがサブです。

1Fエアコンがサーモオフしても2Fエアコンで除湿できるので、家全体の相対湿度は60%以下をキープできます。

ただし、1Fエアコンからの湿気戻りが多いと、2Fエアコン1台で動かしている時よりも相対湿度は高めになります。

60%切っていればOKな方は、細かいことは気にせずに使ってOKです。

もし相対湿度を低く保ちたい場合は、1Fエアコンの設定温度は高めにして、なるべく除湿させないようにしたらいいように感じています。

除湿量が少なければエアコン内部にたまる水分も少ないので、サーモオフしても湿気戻りが少なくて不快感を感じにくいです(^^)

我が家の1Fのエアコンはダイキンの6畳用です。

除湿量が少なくて全館冷房には向きませんが、涼しさを補填するためのサブエアコンとしては相性がいいなと思いました。

サブとしてRAYエアコンを使う場合、RAYは大きいので扱いがちょっと難しいみたいですね。

これから建てる方は、なるべくRAYエアコンは避けた方がいいのかなと思っています。

また、サブエアコンをつけたり消したりするとカビの原因になるので、止めたい時は送風にしておくと良いかと思います(^^)

最後に

F式全館冷房は、よほど条件が悪くない限りは、ほぼ誰でも全館の除湿には成功できると思います。

しかし全館を涼しくするのがちょっと難しく…。

階段ホールのエアコン1台での運用にこだわらず、2台併用することで、全館の除湿+涼しさを実現できるかなと思います。

日本の夏はジメジメしているので、ジワーっと汗をかいてベタベタします。
お風呂上がりに服を着るときも、ベタついて着づらかったりしますよね。

全館冷房をすると、真夏でも家の中はサラサラ。それでいてエアコンの効きすぎで寒いということもない。

健康にもとても良いものだと感じています。

興味を持ってこの記事を読んでくださった方には、ぜひ試してみていただきたいです!


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全館冷房徹底解説

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