一条工務店の「全館さらぽか空調」は、じわじわと人気が出てきているようですね!
インスタやブログで、導入して快適生活を送っている方を見かけるようになりました。
「全館さらぽか空調」がどんな設備かは、こちらの記事にて紹介しています。
https://tori-ismart.net/cc-sarapoka/
この記事では、さらぽかのメリット・デメリットを解説します。
「全館さらぽか空調」のメリット
とにかく快適!
さらぽかを導入した方のインスタやブログを見ていると、みなさん「とても快適!」と仰っています!いいな~
そのポイントは「梅雨~夏にしっかりと除湿ができていること」だと思います。
https://tori-ismart.net/cc-kaiteki-jouken/
夏でも湿度が50%前後であれば、室温が27度でもサラっとして快適なんですよね。
全館を快適にコントロールすると、こんな感じの生活になります。
- お風呂上がりにベタつかない
- 汗だくになりながら寝ることがない
- エアコンが効きすぎて寒い中寝ることもない
夏は暑くて睡眠不足や疲れ、自律神経の乱れなど、体に不調が出やすいです。
でも、さらぽかがあれば猛暑でも元気に過ごせそうです。
ちなみにもちろん冬も快適!
ただでさえ全館床暖房で、真冬でも春のような心地よさ。
それに加えて、さらぽかのデシカント換気システムが、乾燥のしすぎを防いでくれます。
どんな間取りの家でも全館除湿できる
エアコンで家中の除湿をする「全館冷房」を目指す場合、間取りへの影響が大きいです。
失敗しないためには、全館冷房のことを考慮した間取りとエアコンの設置方法を、設計時に検討しなければなりません。
でも「全館さらぽか空調」なら、どんな間取りでも全館除湿できるため、自由に間取りを決めることができます。
部屋のドアを閉めても全館除湿できる
エアコンでの全館冷房は、ドアを開けておく必要があります。
でも、思春期の子どもがいたり、家で仕事する場合などはドアを閉めたいですよね。
我が家でもやはり、ドアを閉めている部屋やトイレは暑くなり、除湿も不十分でした。
でもさらぽかなら、ドアを閉めていても各部屋は快適!
なお、エアコン全館冷房でも「エアパスファン」というものを設置すれば、ドアを閉めても大丈夫だそうです。
詳細はフエッピーさんのブログをご覧ください(・∀・)
自分でコントロールしなくても勝手に全館除湿できる
エアコンでの全館冷房だと、その日の天気(気温・湿度)によって、エアコンの設定変更が必要です。
特に梅雨時、気温は高くないけどジメジメしている日は、コントロールが難しいです。
温湿度計を見て逐一自分で考えるのは、正直面倒…。
特にワンオペ育児中、子どもと一緒に1階にいる時に、ちょこちょこ2階の状態を確認しに行くのは負担が大きいです。
一方さらぽかは、デシカント換気システムが勝手に全館除湿してくれるので、自分で設定変更する必要がありません。
何もしなくても勝手に家中を快適にしてくれます。
一年中部屋干しOK!布団も干さなくてOK!
家中の湿度を4~50%程度に保ってくれるので、梅雨時でも部屋干しができます。
そして、重くて大変な布団干しからも解放されます!
そもそも普通に布団を干すだけでは、完全にはダニ退治できないらしいですしね。(50度以上になればダニは死滅するので、黒い布やビニール袋をかぶせて天日干しするという技もある)
レイコップ等の布団クリーナーもありますが、それをこまめにかけるのも面倒ですよね~。
家の中がダニの発生しない環境なら、ダニ対策自体が不要になります。
ダニは乾燥に弱いため、さらぽかを使って湿度を55%以下にしていれば、発生・増殖しません。
※シーツの洗濯は必要です
窓を開けなくて良いので網戸が不要になる
さらぽかがあれば窓を開けなくて良い(基本的に開けない方が良い)ので、網戸が必要がなくなります。
外が涼しいからと窓を開けると、家の中の湿度が上がってしまうことが多いんですよね。
窓を開けてもOKな日って、1年365日中何日あるかな…。
その数日のために10万円以上するオプション代を払うのは、もったいないなーという気持ちも…。
さらぽかがなくても、ロスガードで24時間換気しているので、一条の家では換気のために窓を開ける必要もないんですよね。
むしろ、窓を開けるとこんなデメリットがあります。
- 家の中の湿度が上がって不快
- サッシが汚れる
- 虫が入ってくる
- 急な雨で濡れちゃう
- 家の中の話し声が外に聞こえちゃう
- 外にいる人の話し声が聞こえちゃう
- カギ閉め忘れたら危ない
そうは言っても自然の風を感じたい!という方もたくさんいらっしゃいますよね。初夏や秋のそよそよ~っと入ってくる風って気持ちいいんですよね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
でもそのために、全窓に網戸をつける必要はありません。
オプション代を削りたい方は網戸をなくすとか、必要最低限の窓にだけつけるので良いかなと思います。
ちなみに北海道の我が家は網戸標準なので、全窓についています。
でも年々窓を開ける回数が少なくなり、ホント年に数回しか開けないですね~。
「全館さらぽか空調」のデメリット
さらぽかのデメリットは、主に費用面ですかね。
初期費用が高額
さらぽかは高額オプションで、導入には50万円前後かかります。(坪数・契約時期による)
ただ、他社で同様の設備を導入しようとすると100万円くらいかかるそうなので、お得感はありますね。
あとエアコン不要まではいかないものの、設置台数が減らせます。(エアコンは1~2台が推奨)
なので、トータルで見るとそこまでの費用負担はないかなと思います。
電気代が高額
デシカント換気システムは結構電気使うみたいですね~。さらぽかだけで電気代月1万円くらいかかるそうです。
ですが今は太陽光発電を余剰売電にしている方が多いです。
インスタでさらぽかを導入している方の電気代を見ると、全部で1万円ぐらいの方が多いみたいですね。
太陽光がなくても、夏の電気代が2万円を超えることはなさそうかな?
サーキュレーターの設置位置に注意が必要
さらぽかを導入すると、各部屋の天井にサーキュレーターがつきます。
もしサーキュレーターの風が人に直接当たると不快なので、人が常にいる場所(ソファやベッドなどの上)には設置しないよう、気をつける必要があります。
サーキュレーターのメンテナンス作業が発生する
さらぽかを導入すると、サーキュレーターのフィルターの埃を取るという作業が追加で発生します。
さらぽかを導入しなかった場合でも、1か月に一度ロスガードの吸気口のフィルタのホコリを掃除機で吸い取ったり、フィルター交換するというメンテナンス作業があります。
さらぽかを導入すると、次の3つのメンテナンスが必要となります。
- サーキュレーターのフィルタ
- デシカント換気システムの本体のフィルタ
- 吸気口のフィルタ
裸足で過ごすと寒いかも
床冷房は床がキンキンに冷えるようなものではないですが、やはり裸足だと冷えやすいそうです。
靴下やスリッパをはけば大丈夫とのこと。
でも夏は裸足で過ごしたい!という方には向かないかもしれませんね。
導入できない地域がある
さらぽかは、導入できない地域があります。
北海道は導入不可(ノДT)
本州でも導入できない地域があるそうです。
エアコンなしでも大丈夫とはいかない
実際にさらぽかを導入した方の話によると、
エアコンがなくても床冷房だけで快適!
という方と、
真夏はエアコンがないと暑い…
両方の意見があります。
住んでいる地域や家族構成にもよると思いますが、エアコンはつけておいた方が無難です。
せめて後から追加工事できるよう、スリーブ(穴)が最低限必要かと思います。
ただ、各部屋につける必要はありません。
全部で1~2台あれば十分かと思います。
一条だと「標準でRAYエアコンがつくから、オプションのエアコンはいらないんじゃない?」と思いきや…
床冷房とRAYエアコンの同時使用はできないそうです。
そのため、RAYエアコン以外に1~2台設置しておくと良いかと思います。
(1台だけつけるなら2階)
まとめ
全館さらぽか空調は、導入費用が高額で月々の電気代も少々高くなります。
ですが、とにかく快適!
湿度を下げることでダニやカビが発生しにくくなり、家事の手間を減らすことにもつながります。
もちろん健康にも良い。
この快適さは、誰でも手に入れられるものではないです。
一条工務店のような高気密高断熱住宅で、全館さらぽか空調を導入するからこそ得られるもの。
(エアコンによる全館冷房でも可能ですが、勉強と試行錯誤が必要…)
まずはその価値を知って、検討してみてはいかがでしょうか。
オプション代や電気代を抑えたい方は、さらぽかではなくエアコン全館冷房でも快適になりますよ!