一条工務店(アイスマート)の中古を探して買ったという方と知り合いまして…
こういう言い方は失礼かもしれませんが、
めちゃくちゃ賢いな!!!
と思いました。
一般的に中古住宅と言えば、
- 地震や台風で壊れない?
- どんな仕様や設備なの?
- 冬にめちゃくちゃ寒かったりしない?
などの不安がつきもの。
私の身内も中古住宅を購入したのですが、建築会社不明、耐震性不明、気密断熱ハテ…?というものでした。
(そして冬寒く夏暑い…)
一般的に、中古住宅情報に間取りや設備の情報は載っていても、その性能まではわかりません。
しかし、一条工務店(特にアイスマート)の中古住宅であれば、これらの不安が払拭できます。
我が家は2013年にアイスマートを新築で建てましたが、中古アイスマートをお得な値段で手に入れた方がちょっと羨ましいです…笑
この記事を読むと、中古のアイスマートの
- どんなメリットがあるか
- 選び方のポイント
- 一条工務店の保証はつくのか
がわかります。
優良な中古住宅を探している方にはもちろん、一条の家を新築で建てたいけれど予算が…という方にも、「中古の一条」という選択肢を知っていただきたいです(^^)
中古のアイスマートを選ぶメリット
まず、この記事では一条工務店の中でも「i-smart(アイスマート)」に絞って解説させてください。
一条工務店といえば、今は
高気密高断熱・全館床暖房
で有名です。
ですが、昔はそうではありませんでした。
ですので、「一条工務店」というだけで必ずしも上記を満たしているとは限りません。
しかし、一条工務店の家の中の「アイスマート」というシリーズは、発売されたのが2011年。
アイスマートであれば、このあとご紹介する性能が担保されているハズです。
ちなみに、2009年に発売されたi-cube(アイキューブ)も、高気密高断熱+全館床暖房が標準です。
※アイスマート・アイキューブ以外はダメということでは決してありません。ただ、それ以外のシリーズ(セゾン、ブリアールなど)については詳しくないので、省かせていただきます。
中古アイスマートを選ぶメリットは、新築で建てると高額である高性能住宅を、安価に手に入れられることです😊
日本では、木造住宅はどれだけ高性能住宅であろうと、逆にスカスカの寒い低性能住宅であろうと、22年で価値がほぼゼロ円になってしまいます。
今後は高性能住宅が高く売れる時代になってくるかもしれませんが、現在のところは性能に関わらず、ほぼ築年数だけで評価された値段で売買されています。
ですから、高性能住宅を中古で買うと、現時点ではとってもお得なのです。
アイスマートに住むとどんな良いことがあるか、ご紹介します。
耐震等級3!消防署レベルの耐震性で安心感バツグン
アイスマートは耐震等級3。これは耐震性基準の最高ランクで、消防署や警察署並みの耐震性を意味します。
2016年の熊本地震では、震度7の地震が2回起きました。
この時、耐震等級1・2では倒壊してしまった家も多くありましたが、耐震等級3では倒壊した住宅が1棟もなかったそう。
そしてその後も住み続けられたそうです。
一条工務店のアイスマートなら、全棟耐震等級3です。これほど安心な中古住宅はそうそうないでしょう。
私もアイスマートに住んでから、北海道胆振東部地震を経験しましたが、ゆっさゆっさ揺れている中で
でもこの家なら倒壊はしないハズから、大丈夫…!
という安心感は、絶大なものでした。
(津波や山崩れなどがなければ)避難せず自宅で過ごせるというのも、大きなメリットです。
小さな子どもやペットがいると、避難するのも大変ですから。。。
全館床暖房で、家中寒くない
アイスマートは高気密高断熱かつ、全館床暖房が標準。お風呂の床にまで床暖房が入っているので、家中寒くありません😊
日本の家は、LDKは温かくても、トイレやお風呂は寒いのが一般的ですよね。
暖かい部屋から寒いトイレに入った時、温度差で心臓がキュッとなりませんか?
こうした温度差は体への負担が大きく、ストレスにもなります。
アイスマートに住むと、朝起きる時に寒くて布団から出られない、なんてことはなくなります。
お風呂上がりに寒いのを我慢しながら子どもに服を着せなくて良いですし、赤ちゃんのいるご家庭では夜中の授乳も寒くありません。
一般的に床暖房は光熱費が高いと言われますが、一条工務店の家はヒートポンプ式床暖房(エアコンと同じ仕組み)なので、そこまで高額な光熱費にはなりにくいです。(地域や使い方によります)
情報が多い
一条工務店で家を建てた方は、ブログやInstagramで情報発信をしている方が多いです。
特にInstagramでは、一条施主同士のコミュニティができ上がっています。
アイスマートは一条工務店オリジナルの住宅設備しか入れられない(できても費用が高額な)ケースが多く、みんな同じ住設。だから情報交換が活発に行われるようになったようです。
そのため、Instagramを見ることで、こんな情報を得られます😊
- アイスマートの住設にシンデレラフィットする100均収納グッズがわかる
- 設備のお手入れ方法がわかる
- 床暖房の設定に迷ったら教えてもらえる
- 何か不具合が見つかった時、「これってどうなの?」と相談できる
SNSやブログの情報を鵜呑みにするのも良くないですが、色々と参考になります。
Instagramで「#一条工務店」などのハッシュタグで、一条ユーザーを探してみてください😊
ちなみに私のインスタアカウントはこちらです→@toriismart
中古アイスマート購入時にチェックしたいポイント
もし自分が中古アイスマートを買うなら、ここをチェックする!というポイントを挙げてみます。
建築年による仕様の違い
アイスマートは発売されてから10年ほど経つので、建築された時期によって仕様が変わります。
特に大きく変わるのは、2015年頃の「i-smart2」の発売です。
それまでのi-smart1と比べて、性能が向上しました。
- 樹脂ペアサッシ(アルミスペーサー)→樹脂トリプルサッシ(樹脂スペーサー)へ
- 断熱材がEPS→硬質ウレタンフォームへ
このことによって、
- 窓が冷えにくくなり、ペアサッシよりもスースーしにくい
- 結露しにくい
- より光熱費が安くなる
- より室内環境を快適にしやすくなる
といったメリットがあります。
特に寒冷地では、i-smart2であるかどうかは重要に思います。購入前に確認してみてください😊
太陽光発電はついてる?
一条工務店では太陽光パネルを採用する方が多いです。
もし購入する物件に太陽光パネルがついていると、こんなメリットがあります。
- 災害や停電時の備えになる
- 電気代が安くなる(余剰買取の場合)
- 売電収入が得られる
- 余剰買取とは?
-
発電した電気を自家消費した上で、余った分を売電すること。
- 全量買取とは?
-
自家消費はせず、すべてを売電すること。
太陽光パネルの容量は、一般的に4~5kWですが、一条だとかつては10kW以上の大容量を載せていることも多かったです。
売電価格は、建築した年度によって決められています。
例えば2022年度は17円/kWhで、余剰買取のみ。この単価は年々安くなっていっています。
しかし、中古住宅の場合は、売主が新築した時の売電単価を引き継ぐことが可能なのだそう。
例えば、我が家が申請した2012年度は、なんと42円/kWhでした。
※42円の内訳は「40円+消費税2円」だったので、消費税率が10%となった今は44円です
12kW全量買取で、年間の売電収入は40万円以上になります。
新築で建てた我が家は、まだパネル代のローンの支払いが終わっていないので、売電収入はほぼパネル代の支払いに消えてしまいます。
しかし、中古アイスマートなら土地・建物の購入金額に太陽光パネル代も含まれているので、売電収入はそのまま懐に入ります。(雑所得としての税金の支払いはお忘れなく!)
また、買取期間も引き継がれます。10年の場合と20年の場合があります。
(例)
2012年度に10kW未満の余剰買取→固定買取期間は10年なので、ボーナスタイムは2022年に終了。
2012年度に10kW以上の全量買取→固定買取期間は20年なので、ボーナスタイムは2032年まで。
※固定買取期間が終了した時は、売るより自家消費した方がお得になるので、蓄電池を導入した方が良いです。
以上のことから、20年間固定買取の太陽光パネルがついた中古アイスマートは、さらにお買い得となります。
しかも太陽光パネル、新築時は数百万円するオプションですが、中古住宅においては、太陽光パネルの値段がほとんど物件価格に上乗せされていないようなのです。
中古アイスマートの市場価格に詳しいヤママメさんに、下記教えていただきました。
- 中古住宅の価格は、その地域の中古住宅の取引価格を元に、築年数や立地によって価格が変わっている
- 売主のローンの残債状況や、売り急いでいるかどうかにもよる
- 売主によっては太陽光分を上乗せしている可能性もあるが、基本は取引実例に基づく相場価格
大容量で20年間固定買取の太陽光がついた中古住宅をお得に買えたら、かなりラッキーですね。
ただし、買取単価と期間の引継ぎは、とても大変なのだそう。
詳しくはヤママメさんのブログをお読みください。
蓄電池はついてる?
太陽光パネルだけでなく、蓄電池もついている中古アイスマートがあったら、それもかなりお得です😄
一条工務店では、太陽光パネルと蓄電池をセットにした「電力革命」というパッケージ商品を発売しています。
2019年秋に発表されているので、2020年以降に建築された家に導入されているケースがあります。
蓄電池があると、こんなメリットがあります。
- 昼に発電した電気を夜間も使える
- 安い深夜電力を購入し昼間に使える
- ある技を使うことで、電気代が格安になる
ある技とは?
太陽光パネル+蓄電池があると、余剰電力を売って収入を得られるだけでなく、月々の電気代もかなり安く抑えることができます。
やり方は、
- 基本料金のかからない電力会社に変える(Looopでんきなど)
- 太陽光で発電した電気でエコキュート(給湯器)を沸かす
- 太陽光で発電した電気を蓄電池に貯め、夜間に使う
詳しく知りたい方は、実際にやっている「なあたン」のインスタグラムを見てみてください😊
「N式」と名付けられています。
「さらぽか」はついてる?
2016年頃に発売された、一条工務店のオプション「全館さらぽか空調」。
これは快適性が非常にアップする設備ですので、中古住宅についていたらラッキーかもしれません😊
さらぽか空調は
- 夏はデシカント換気システムで全館が除湿され、空気がサラサラに
- エアコンを使わず、床冷房で涼しくなる
- 冬は過乾燥を防ぐ
- 冬はもちろん全館床暖房
一条工務店の家は、冬は全館床暖房で快適ですが、残念ながら夏の快適性はイマイチということもあります。
しかし、さらぽか空調がついている家は一年中快適です。
注意点としては、次のデメリットもあります。
- デシカント換気で除湿すると電気代が高くなる
- 床冷房だけでは涼しさが足りず、扇風機やエアコンが必要な場合もある
- 冬の加湿効果は限定的で、加湿器が必要な場合もある
ちなみに、さらぽか空調がついていなかったとしても、エアコン1~2台で全館を冷房・除湿することもできますよ😊
夏を快適に過ごすためのポイントはこちらの記事にて解説しています。
中古アイスマートでも保証は受けられるの?
一条工務店を新築で建てると、躯体の30年保証を始めとした各種保証があります。
しかし中古住宅の場合、保証は引き継がれないようです。
中古住宅を仲介している不動産会社等の保証のみとなります。
ただ、一条のアフターサービスを受けることは可能とのこと。
一条工務店は「ロスガード」という換気システムが標準採用されていますが、そのフィルターなどの消耗品は一条オリジナルで、市販されていません。
そういった消耗品は、一条工務店のアプリから購入できます。
中古で購入したオーナーさんも、一条工務店の窓口に問い合わせることでこの一条アプリを使用できるようになるようです。
そして、消耗品の購入やアフターサービスの依頼(基本的には有償)ができるようになります。
詳しくは、中古アイスマートを購入されたヤママメさんのブログをご覧ください。
⇒中古の一条工務店のi-smart(アイスマート)の保証とアフターフォローとアプリの使用について
中古のアイスマートを実際に購入した方のご紹介
ここまでアイスマートについてご紹介してきましたが、中古アイスマートの購入については、やはり実際に中古で購入した方のお話を参考にするのが一番です😊
ここでは、中古アイスマートを購入されたお二方をご紹介します。
ヤママメさん
ヤママメさんは、ローコストの新築か中古の高気密高断熱住宅で検討した結果、中古アイスマートを購入されたそうです。
ヤママメさんのアイスマートは、
- 築7年半
- 39坪
- 太陽光7.8kW
2200万円で購入されました。(土地・諸費用除く)
中古住宅の相場に詳しく、中古アイスマートを検討している方の相談にも乗ってくださるそうです😊
ぜひヤママメさんのブログを参考にしてください。
あきひとさん
あきひとさんは、ヤママメさんに相談して中古アイスマートを購入されたそう。
- 築8年
- 32坪
- 太陽光23kW
建物価格1500万円で購入されました。
太陽光23kW載っててこの価格です😳
我が家は12kWで年間1万kWh以上発電するので、23kWで2万kWhほど発電しそうです。
あきひとさんの売電単価は40円だそうなので、年80万円の売電収入が期待できるということに…!
下世話でスミマセン…笑
こんなお得な物件を見つけられたら、かなりラッキーですね✨
あきひとさんのブログでは、中古アイスマート購入までにどんなことをしたのか詳細に書かれていますので、ぜひ参考にしてください。
建築価格高騰の時代、優良な中古住宅は良い選択
昨今は建築価格が非常に高くなっています。
一条工務店も大規模な値上げをするそう。
そんな時に無理して新築を建てて、ローンの返済で生活が苦しくなってしまっては元も子もありません。
アイスマートに限らず、優良な中古住宅を探して購入するというのは、とても良い選択肢だと思います😊
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