日本の夏と言えば「蒸し暑い」。
つまり、気温も湿度も高い状態です。
全身から汗がダラダラ出るし、モワっとして息苦しいですよね。
では夏でも快適な状態とは?
「カラッとして涼しい(暑くない)」のが理想的です。
それを具体的な数字にすると、こうなります。
天気予報で主に話題に上がるのは「気温」ですが、体感的には「湿度」の方が影響を受けます。
たとえば梅雨時は、気温が20℃台でも湿度が高くて、とっても不快ですよね。
湿度が高いと汗が蒸発しにくいため、身体がベタベタして不快に感じます。
逆に湿度が低ければ、気温が高くてもそれほど不快さは感じません。
夏を快適に過ごすためには、室温を下げるだけでなく、湿度を60%以下にすることが大切です。
湿度を60%以下(できれば55%以下)にするとどんなメリットがあるのか、紹介します。
体感的に快適
まず、湿度を60%以下にすると、体感的に快適です。
同じ温度でも、湿度によって体感が全く違います。
私は北海道在住ですが、2019年5月、季節外れの34℃を記録した日がありました。
しかしその日の湿度は39%と乾燥していて、暑いといえば暑いですが、それほどしんどさは感じなかったです。
7~8月はエアコンをつけて、以下のように除湿された環境で過ごしていました。
- 室温:26~27℃
- 湿度:48~55%
家事や育児で動き回ると多少暑いものの、サラっとして快適でした。
しかし、暑さのピークが過ぎたところでエアコンを止めてみました。
すると、室温は変わらないけれど湿度が65%に。
動かなくても汗がジワーっとでてきて、身体がベトベトして不快に感じます。
当時1歳の娘は汗で髪の毛がびっしょり!
同じ室温でも、湿度によって体感が全く違うことを実感しました。
目には見えないダニとカビを抑えることができる
ダニやカビは、ジメジメした場所が大好き。
家全体を除湿することで、ダニ・カビの発生を抑えることができます。
ダニは湿度55%以下で死滅
ダニが急増するのは湿度60%、温度25℃。
乾燥に弱いため、湿度を55%以下に抑えれば死滅させることができます。
ダニって目には見えませんが、例えば布団に大量発生すると、寝ている時にめっちゃ痒くなりますよね。(実家で経験あり 汗)
他にも布製のソファやカーペットなど、人間の髪の毛やフケ、食べこぼしがある場所は、ダニのエサになってしまうので増えやすいです。
特に子どもは新陳代謝が活発なので、ベビーベッドや子ども部屋に発生しやすいそうΣ(゚д゚;)
ダニの死骸やフンはアレルゲンとなり、次のリスクがあります。
- アレルギー性鼻炎・結膜炎
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
など。
小さなお子さんのいる家では、特に注意したいですね!
カビは湿度65%程度でも生えてくる
カビは湿度が80%、温度が20℃~35℃くらいで生えやすくなります。
しかし、湿度65%程度で生えてくるカビもあります。
カビが発生するとお掃除が大変ですし、一度発生してしまうと再発しやすくなります。
以上のことから、湿度をなるべく55%以下に保つことで、ダニやカビの心配が少なくなります。
布団干しから解放される
ダニの心配をなくせば、布団を干す必要もなくなります。
布団を干すのって結構重労働だし、昼間共働きだと干すチャンスがなかなかありません。
レイコップ等の布団クリーナーも、便利だけど面倒…
それなら、家をダニ対策が不要な環境にしてしまうのが一番です!
湿度を55%以下に保ってダニが増殖できない環境を作れば、布団干しから解放されます。
洗濯物干しも楽になります。
家中除湿されていれば、梅雨でも室内干しで乾きますし、生乾き臭もしません。
掃除の負担が減る
カビが生えにくい環境にすれば、お風呂のカビ取りから解放されます。
クローゼットに除湿剤を入れる必要がないので、その交換作業もなくなります。
それから我が家では、トイレの「サボったリング」もつきにくくなりました。
全館冷房でトイレの室温がそこまで上がらなくなったからだと思います。
ただし空調設備を適切に使うことが大切!
ここまで書いてきたように、湿度を抑えることで家が快適になります。
ではどうやって湿度を抑えるのか。
一条工務店の家(高気密高断熱住宅)では、エアコン1台(またはさらぽか空調)で、家中の除湿を行うことができます。
しかし、エアコンは使い方を間違えると、
- 部屋が冷えすぎて寒くなる
- 冷気が人に直接あたって冷房病になる(冷える、身体がだるくなる)
- コントロールがうまくいかず、家の中が高湿度になってしまう
ということがあります。
そうならないためには、エアコンを適切に使うことが大切。
そのためのノウハウを、以降の記事に書いています。
目次からご覧ください。