確定拠出年金って何?本当のメリットについて考える。

こんにちは、とりです(・∀・)

またしてもお金の話で恐縮ですが、今日は「確定拠出年金」について考えてみようと思います。

確定拠出年金って制度自体は結構前からありますが、とりが働いていた会社では制度としてやっていなかったこともあり、どんなものなのか全然知りませんでした(;´▽`A“

資産運用のことを勉強していると、確定拠出年金は必ずと言っていいほど登場します。
そして太陽光発電をやっていると、所得税だの住民税だののインパクトの大きさや、節税の大切さが身に染みてわかってきます。

その流れで、どうやら「確定拠出年金は節税対策になる」ということがわかってきました。(それだけじゃないですが)

確定拠出年金は個人年金みたいなもの?ぐらいの認識でいたのですが、調べてみると大変奥が深く、しかも「自分にはあんまり関係ないかな~」と思っていたのですが、関係大有りだったことが判明。。。

と言う訳で、確定拠出年金とは一体なんなのか、どんな人に関係があるのか、やった方が良いのかについて調べたこと・考えたことを書いてみます。

確定拠出年金って何?

確定拠出年金は「DC」とか「401k」とも言われる、国が定めた年金制度の一つです。

「年金」は3階建てとか4階建てとか言われています。

サラリーマンの場合で言うと、
1階は国民年金(基礎年金)で、20~60歳未満の国民全員が法律で加入を義務付けられています。
2階は厚生年金。
3階が厚生年金基金や企業年金など。
4階は個人年金などです。

建物が大きくなればなるほど、老後にもらえるお金が手厚くなっていきます。

確定拠出年金は、3階のような4階のような…という感じですね(;´▽`A“

というのも、確定拠出年金には「企業型」と「個人型」の2種類あるからです。

個人型の場合は自分で掛け金を拠出する(=お金を払う)ので、4階に該当します。
自分で自分のために掛ける年金です。

一方企業型の場合は、会社が掛け金を拠出してくれます。
従来の企業年金の代わりや、退職金の代わりになったりもします。

確定拠出年金をやっているので退職金はないよ、という会社もあれば、退職金と確定拠出年金の両方ある会社もあるみたいです。

確定拠出年金の特徴

「毎月○円を○年払い続けると、老後に○万円もらえます」というようなものではなく、掛け金をどうやって運用していくかは個人が決め、その運用成績が良ければたくさんもらえますし、うまく運用できなければちょっとしかもらえません。

ゼロになるってことはまずないと思いますが…(;´▽`A“
元本保証型ではないものを選べば、減ってしまうリスクもあります。

「いくらもらえる」と決まっているものではなく、自己責任で運用していきます。

あと企業型の場合。

退職金だと会社が倒産してしまったらもらえませんが、確定拠出年金だったらその心配がありません。
その代わり自己責任で運用していくので、退職金の運用リスクを会社が負うか・個人が負うかという感じですかね。

それから、退職金や企業年金は転職などで会社を辞めたら一度精算されますが、確定拠出年金の場合はそのまま持って移動できます。

確定拠出年金の入り方

個人型の場合は、銀行や証券会社、保険会社などの中から選んで自分で入ります。

企業型の場合は会社から指定があります。(会社が用意?)

確定拠出年金のもらい方

加入年数によりますが、10年以上加入していれば60歳からもらえます。
(支給を請求しなければ、70歳まで遅らせることができます)

年金として毎月受け取ることもできますし、一時金として一気にもらうこともできますし、はたまた「一部を年金&残りを一時金」としてもらうこともできます。

厚生年金の受給開始年齢は(今のところ)65歳からなので、60歳から65歳までの間に受け取れるのはありがたいかもしれないですね。

原則としては60歳まで受け取れないのですが、障害を負ってしまった時は「障害給付金」、死亡した時は遺族が「死亡一時金」を受け取ることができます。

確定拠出年金のメリット

確定拠出年金の掛け金は、全額所得控除になるという点が大きなメリットだと言われています。

年収にもよりますが、例えば所得税の税率が20%の方の場合、所得に対して所得税20% + 住民税10%の、合計30%税金がかかります。
でも確定拠出年金にしてしまえば、拠出した金額については非課税になります。

例えば毎月1万円を老後のために貯金で積み立てるとすると、1年で12万円。
12万円の収入には30%の36000円の税金がかかりますが、確定拠出年金だと控除されるので、36000円の節税効果があります。

30歳から始めたとして、30年だと108万円の節税効果ですねΣ(゚д゚;)

…ということになってるのですが、実際は…。
デメリットの項で後述します。

それから、通常の資産運用だと利益には税金がかかりますが、確定拠出年金の運用で得た利益に対しては非課税です。

確定拠出年金のデメリット

途中で下せない

60歳までは基本的にもらえません。
ペナルティを払って途中で解約…とかもできません・°・(ノД`)・°・

ですので、60歳までに何かあってお金が必要になった時、いくら確定拠出年金の口座にお金がたくさんあっても、60歳までは使うことができません。

もらう時に税金がかかる

それから、掛け金を払う時に税金が免除されると言っても、もらう時に税金がかかってきます・・・。

まず、一時金としてもらう場合は退職所得控除が適用されます。
確定拠出年金の他に退職金がないのであれば関係ないですが、もし退職金もあって同じ年に受け取る場合は、それぞれに退職所得控除が適用されるのではなく、合算されます。

退職所得控除の金額は、

  • 勤続年数が20年以下の場合…40万円 × 勤続年数
  • 勤続年数が20年超の場合…800万円 + 70万円 × (勤続年数 – 20)

勤続年数が30年だったら、800万 + 70万 × 10 = 1500万円

ということになります。

つまり、退職金もらっても1500万円以下だったら税金がかからないし、それ以上だったら超えた分の1/2にだけ税金がかかります。

ややこしいですね(;´▽`A“

勤続30年で退職金が2000万円だったら、1500万控除されて、残りの500万の半分の250万円に、所得税と住民税(10%)がかかるということです。

所得税は累進課税&控除額があり、課税対象の所得が250万だと、税率は10%・控除額は97500円で、所得税額は155,702円です。

ところが、例えば確定拠出年金の個人型に加入していて、30年拠出してきて、全部で1000万円たまったとします。

そうすると、退職所得は退職金の2000万 + 確定拠出年金の1000万円 = 3000万円となり、1500万円の半分の750万円に税金がかかります。

住民税は同じく10%ですが、所得税は23%となり、控除額を引いても1,111,869円もの税金がかかります。

確定拠出年金を拠出した時の税率と比較すると、ひょっとしたらかえって損をしているケースもあるかもしれません。

一方、年金としてもらう場合は雑所得扱いになり、公的年金等控除が受けられますが、受取額が多いと税金が高くなったり保険料が高くなったりします。

つまり、メリットのところで所得控除があると書きましたが、実際は税金を完全にゼロにできるのではなく、税金の支払いを先送りできるのと、それによって節税できる可能性があるということです。

もらい方によっては節税にならないこともあるので、注意が必要ですね(>_<)

ただ、ほとんどの場合は大なり小なり節税になると思われます(・∀・)

退職所得が確定拠出年金だけで、控除額内に収まる場合は、拠出する時に所得税や住民税が減税された分、丸々得できます。
ただ、その頃に税制がどうなっているかは謎ですが…(恐)

特別法人税に注意

実は、確定拠出年金で保有している資産には1.173%の「特別法人税」がかかってくる可能性があります。

今現在は、特別法人税は凍結されていて課税されないのですが、もし凍結が解除されると、確定拠出年金の運用で得た利益ではなく、資産全体に課税されるという恐ろしいもの(((゜д゜;)))

通常の資産運用だと、100万円投資して105万円になったら5万円に税金がかかるのですが、特別法人税は105万円にかかってくるものなので、1.173%以上の利回りで運用できなければ、運用成績がプラマイゼロでも資産が減ってしまうということですね。

ただ、この特別法人税の凍結が解除されるという心配は、今のところほとんどないようです。

もし凍結が解除されるようなことがあれば、定期預金の金利もそれなりに上がっているはずなので、元本保証で運用しているのに減っていくなんてことはない…ハズ(汗)

手数料がかかる

なんだか色々手数料がかかります。

始める時の加入手数料、毎月の口座管理手数料。

それから運用メニューによっては運用商品販売手数料や、投資信託報酬。

もらう時も、1回につき数百円。

個人型の場合は、全部自分で払わないといけません。
企業型の場合は、会社によるかもしれませんが、加入手数料や口座管理手数料は会社が負担してくれると思います。
(詳細は会社にご確認ください)

例えば100万円を0.025%の定期預金で運用しても、1年間で250円にしかなりません。
節税効果があるとはいえ、もらう時の手数料や税金を考えると、それなりの利回りで運用していかないと効果が薄くなってしまいますね。

確定拠出年金の本当のメリットとは?

確定拠出年金の本当のメリットは、拠出金の控除による節税効果ももちろんありますが、それだけでなく「運用によって、複利の効果で資産を増やせる」ことと、普通の資産運用と違って「増やした分に税金がかからない」というところでしょうか。

複利について簡単に説明しておきますと、例えば最初に100万円あって、1年で3%の利回りで運用できたとします。

単利だと、元本の100万円のみに利息がつき、3%である3万円ずつ毎年もらえて、10年後には30万円になります。

一方複利だと、「元本+利息」に利息がつきます。(利息が元本に繰り入れられる)
1年目は100万が103万になり、次は103万の3%の1,060,900円になり、その次は1,060,900の3%の1,092,727円…という風に、10年後には1,343,916円円になります。

単利だと30万円増えましたが、複利だと34万円増えるということ。

10年だと4万円の差ですが、30年だとすごいです。
単利だと得られる利息は30年 × 3万 = 90万ですが、複利だと142万円に膨れ上がります。

複利で長期間の運用をすると、資産を大きく増やすことができるということですね。

こうやって大きく増やすように運用していけば、もらう時に税金がかかると言えども、得られる利益は大きくなります。

それともう一つ。
例えば月に1万円を老後のための備えとして運用するとして。

普通に給料として受け取ったものを、積立預金なり資産運用するなりするとしたら、所得税率20%の人の場合だと1万円に30%課税されるので、7000円しか積立できません。

しかし、確定拠出年金であれば、所得税や住民税が所得控除になるので、1万円丸々運用に回せます。

月7000円を運用するのと、月1万円を運用するのでは、後者の方が利益を大きくすることができます。

これもやはり、後から税金がかかると言っても、得られる利益を大きくする効果があります。

運用のやり方次第かもしれませんが(;´▽`A“

ちょっと話が逸れますが、最近は「もう資産運用から逃げることはできないのかなぁ」と思っています。

というのも、国がこのような制度を用意して、個人で資産を運用させ、個人で老後のための資金を用意するように仕向けているということは、そうやって自分で資産を形成していくことが求められているということですよね。

今はもう「会社に就職して定年まで勤め上げれば、退職金と年金で老後が暮らせる」なんていう時代では既になく、これからは今以上に老後の資金は自己責任で用意していかないといけない時代になっていくのかなぁと、ぼんやりと思っています。

NISAもその流れの一つですよね。

「資産運用」というと、楽してお金儲けしようとしてるなんてイメージをもたれる方がいらっしゃるかもしれませんが、これまでの年金だって、国や企業が運用によって増やして分配しているので、それを個人がやるか・国や企業がやるかというだけの違いとも言えます。

確定拠出年金の制度を使える人

今のところ、

  • 勤めている会社が企業型の確定拠出年金をやっている人(企業型)
  • 会社が確定拠出年金をやっていなくて、企業年金もない人(個人型)
  • 国民年金に加入している自営業者・フリーランス等(個人型)

と言う訳で、公務員や専業主婦は入れません。

しかし、2017年1月から制度が拡大されて、公務員や第3号被保険者(専業主婦等)、企業年金加入者も入れるようになるみたいですね。

専業主婦は元々所得税や住民税を払っていないので、減税のメリットはありませんが(;´▽`A“

結局、確定拠出年金はやった方が良いの?

確定拠出年金をやった方が良いのか・やらない方が良いのか。

まず、企業型で会社で強制的に加入させられる場合は、やらざるを得ません。
冒頭で「自分に関係大有りだった」と書いたのはまさにそれで、夫の会社で強制的に加入させられていました(・Θ・;)

でも運用らしい運用をしていなかったので、これから内容を見直していこうと思っています。

加入当時は、会社からの拠出金に自分で上乗せするということができなかったのですが、今は「マッチング拠出」と言って、自分で上乗せもできるようですね。

そのあたりも検討していこうかなと思います。

加入するかどうかを自分で選べる場合は…

入った方が良いかどうかというのは一概に言えませんが、住宅ローン控除を受けている場合は保留にしても良いかもしれないですね。
というのも、確定拠出年金では所得税や住民税が控除されますが、住宅ローン控除ですでに減税されている場合、節税効果がほとんどないからです。

退職所得控除の関係で拠出年数を稼ぐために、所得控除の恩恵を受けられなくても加入するという考えもありますし、住宅ローン控除がなくなってから加入するという考えもありますよね。

<追記>
住宅ローン控除を受けていても、節税効果が得られるケースがあります。
詳細はこちらに書いています。

住宅ローン控除がある時に確定拠出年金をやっても、減税メリットがある人は?
こんにちは、とりです(・∀・) 今日は、住宅ローン控除と確定拠出年金(DC)の減税メリットについて考えてみます。 以前、確定拠出...

あとは、繰り返しになりますが確定拠出年金は60歳までは受け取れません。
何かあった時にそのお金は使えなくても本当に良いかどうかということ。

それから、いくら節税になると言っても無理してまで掛け金を拠出するのはどうかな~と思います。

老後のために爪に火をともすような生活をするよりは、若い今のうちに有効活用した方が良いという考えもありますよね。

最近、老後のための資金についてあれこれ考えていますが、いくら老後にたくさんお金があったって、生きている内に使いきれないと意味ないですもんね。

あの世には持っていけませんから(;´▽`A“

それに、60歳だったらまだ元気かもしれませんが、それでも年を重ねればいくらお金があったって「海外旅行にいくのは体力的にしんどい」とか「美味しい焼き肉を食べたいと思わない」とかになっている可能性が高いです。

それだったら、若い内にお金を使って人生を楽しんだ方が良いかなぁとも思うんですよね(´・ω・`)

かと言って、今が楽しければ将来のための備えはいらないということにもならないので、バランスが難しいですね(>_<)

それから、確定拠出年金の落とし穴のようなものもあるのですが、長くなりすぎたのでその話はまたの機会に…。

企業型と個人型の違いなども、今後掘り下げていこうかなと思います。

確定拠出年金の「企業型」と「個人型」って何?こんなケースに注意!
こんにちは、とりです(・∀・) 以前、確定拠出年金って何?という記事を書きました。 確定拠出年金とは、簡単に言うとこのような...

免責事項

以上については、確定拠出年金について全くの無知であったとりが、本を読んだりネットで調べたりしたことをまとめたものです。

なるべく間違いがないように書いているつもりですが、間違っているところ・誤解しているところなどあるかもしれません。

この記事に書いてあることはあくまでも一つの考えとして捉えていただき、確定拠出年金については自己責任でお願いしますm(_ _)m

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コメント

  1. コスケ より:

    老後のためにどれだけお金を蓄えておくのか、悩ましいところですよね。
    今死ぬほど辛い思いをして、60歳から余裕のある正解だ!と思っていても、60歳手前にして病気で死んでしまったら・・・

    死んでも死にきれません(>_<)
    それなら今無駄遣いしない程度に楽しくいきて、老後もそれなりに大変かも知れないけど何とかなる程度のお金があれば良いのかなとか・・・

    私も似たような制度に加入していて、そっちは途中解約できるものの、した場合は元本を割り込むし、運用するわけじゃないので増えません。

    加入条件もあるので、サラリーマンは入れないはずですが、節税対策の一環と考えると中々お得なようです。

    • とり より:

      コスケさん、コメントありがとうございます☆

      本当そうですよね・°・(ノД`)・°・

      今生活を切り詰めて、欲しいものも買わず・やりたいこともやらずに30代~50代を過ごして、いざ60歳から楽しく暮らそうと思った時に病気になって余命わずかとなったら…
      病床で「元気な内にもっとやりたいことやっておけば良かった」と思いながら死んでいくのは辛すぎますね。。。(T_T)

      でも、老後の備えもある程度は必要。
      しかしいくら蓄えておけば良いのかわからず、なんとなく不安で貯金に走る。
      今の日本はそういう人が多そうですね。
      うちもそうなので、もうちょっと先の見通しを明るくして、たまには海外旅行でも行きたいものです!

      サラリーマンが入れない似たような制度というものがあるのですね(・∀・)
      今後こっそり教えてください( ´艸`)

      確定拠出年金は、やっぱり60歳まで使えないと言うのがネックです。

      例えばもし60歳手前でガンになってしまって、お金があれば保険のきかない高い治療を受けられるけど、お金がないので諦めるしかない…なんてことになっても、それでもやっぱり下ろせないんですよね、きっと(汗)